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TW水野統括ブログ。 迷ってこられた方はきっとイミフな事請け合いなので帰った方がいいですよ。 キャラの知り合いのみリンクフリー。
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ある雨の日だった。






「あれ?アレ亀吉先輩……」


其処には雨の中、傘も差さず歩いているバイト先の一個上の先輩らしき人が居た。


――――傘でも忘れたのかな?


俺は呼び止めようと亀吉先輩の背中を追い掛けた。


アレ?


何でだろう……、追い付かない。

向こうは歩き、此方は走っているのに。


追い付かない。


亀吉先輩ってあんなに早歩きだったっけ?


そうこうしている内に亀吉先輩は薄暗い路地へと消えていった。


―――――あっちって確か、取り壊し予定のラブホだよな…。


もしや、彼女さんと密会?
傘忘れたとか言って水浸しになりながらかっこつけて宜しくやっちゃうつもりだろうか。

あり得る。


気になったのでオレもついていってしまった。





それが不味かった。






赤い。




赤い人が。


ついていった先の部屋には…思いもしない光景が広がって居た。


頭は、よくイベント会場で見るあの『うさぎ』の被り物……
…下は着ぐるみじゃなくて…病的な細い白い腕とタンクトップとラフなズボン…。左手半身には黒い刺青まで入っている。



そして全身、真っ赤な返り血。


「ひっ………!!」


うさぎは




ゆっくりと



………此方を向いた。














「おーい、大丈夫かー?」


ハッと目を覚ますと其処にはまぶしい白い天井と薬の臭いに、見馴れた亀吉先輩の顔。


「お前何であんな所でぶっ倒れてんだよー………知り合いがお前が中に入って行ったこと教えてくれなきゃ、彼処でずっと寝てたぞ。風邪引きたかったんかー?」


ゲラゲラ笑う亀吉先輩。


「え?でも……亀吉先輩の後を追って…俺…」


「あー?オレあの日マックでバイトだよっ!馬鹿言ってんなー」


じゃあ………俺が見たのは……夢?


「ま、只の立ち眩みみたいだから直ぐに治るって病院の先生言ってたし、そろそろオレ帰るなー?お大事にね!」

そう言って、亀吉先輩は部屋を出ていった。


その時、見えたもの。




恐らく本人は気が付いていないもの。




ズボンの後ろに付いた、



赤い飛沫。





俺は、その日、バイトを辞めた。

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