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夜中、魘されて自分の声で目が覚めた。
まだ夏は先だと言うのに、身体中大量の汗が伝っている。
まだ夏は先だと言うのに、身体中大量の汗が伝っている。
どんな夢だったかも分からない。
ただ壮絶に酷い夢だったのだろう。
唯ならない疲労感がそれを物語って居た。
張り付く金の髪の毛が鬱陶しい。
「悪いモンでも食ったか……?」
気持ち悪いので服を全部脱ぎ捨て、先に水分補給をしようと台所に向かう。
フラフラとコップを取り出し、水を注ぎ口へ含む……。
「………っ?!っっつ……ぅえぇぇッ…ッ…」
まるでわずかな水分すら受け付けないかの様に、飲み込んでも居ないそれを胃液ごと嘔吐してしまう。
そして、焼けるように体が熱い。
……何事なのだ。
………何が、起きてる。
「汗……くそ……気持ち……悪ィ……」
覚束無い足取りでシャワーへ向かう。
意識が朦朧としている。
不快だ。
実に不快だ。
早く汗を流して、ゆっくり眠ろう……。
ゆっくり…………。
………
…
・
力ない手と、投げ出された足と、派手だったスーツと、割れたサングラスと
金色の髪のそれは
自ら
命を絶ったような
「ああ、姫君、」
己の人智を超えた力で
「この手で、貴女を 殺めるくらいなら、」
幾多の悪しき者を葬ったその凶器で
「いっそ、自らを-----」
己を肉塊へと変貌させた。
それを二人の女性が
一人は嘆き悲しみ
一人は微笑んで
ただ、黙って見ていた。
そう、そんな
ある一夜の、夢。
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水野一家
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非公開
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親?:カメキチ・ミズノ(TW1)
長男:水野・亀吉(TW2)
次男:水野・琥吉(TW2)
三男:水野・鶴吉(TW2)
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