All right,

飛び入りのゲスト、しんるんとラジオを終わらせた後、オレは身の回りの整理をし始めた。

身の回りだけじゃないか。
心も、頭の中も。


一つ　大きく深呼吸。


手には、一本のマスターテープ。
コッソリと、録音しておいた物を取っておいた。

メガミで撮った、最初で最後のオレの「シングル」のマスターだ。

手に取り、笑みがこぼれた後にはスグに静寂。

さよなら、だ。
行く当てもなく。
ただ今は
ここを後にすると言う事だけ。
耳の中には
ＲＳ５の、あの曲。


「もう　振り返るな」

オーライ、分かってるぜ、４ＭＣ’ｓ。
オレ等はまた新しい旅路へ行く。

「　さと　よと　なと　ら　」

そのずっと開きっぱなしだった入り口の真っ赤なドアに
鍵を


かけた。



ガチリ


ちゃんとかかったかなんて確認しないで鍵を抜いて、
その目に優しくも無い真っ赤な建物に
猫背なオレは背を向け、
そいつを見れないまま、手を適当に振った。

「また、いずれ　　Ａｌｌ　ｒｉｇｈｔ　Ｂｒｏｔｈｅｒ」

ざざッ




ざーーーーーーーーｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ






いいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ


ぷっ



８８．８　ＦＭ　Ｋａｍａｋｕｒａ！



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪…♪♪♪♪
Lets Me…ix Party night!!
T… is 【Non S…pper's GIG!!】
♪♪♪♪♪♪♪♪…♪♪♪♪♪




ざざっ

…それでは、　　　　　　　　　「Ａｌｌ………」


手を上げ　叩こう　　吐き出せ　リリックを　
歌うなら何時でも僕らは　ここに戻って来れるから

声張り　歌おう　　目を開け　進もう　
今日でも明日でも君らは　常に歩き続けるから


Neda　　ji  sica!!



ざ

ぶっ


ざーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……