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とある街の一角。真っ赤な建物。そこは、少し古いスタジオ。
「なんすか。あんたがこんなとこに。」
茶髪のウェービィな髪の男子はそう気だるそうに、言い放つ。
先ほどまでプレイしてた携帯ゲームを電源が入ったままソファーの上に置き、客人を迎える。
「なんすか。あんたがこんなとこに。」
茶髪のウェービィな髪の男子はそう気だるそうに、言い放つ。
先ほどまでプレイしてた携帯ゲームを電源が入ったままソファーの上に置き、客人を迎える。
「団長解任、ね…。」
いつもはしないような上目線な態度で、来訪した学園の使徒に侮蔑の目線を注ぐ。
説明されたのは自分の結社の解散、または団長権の移動の事。
「もう少し先に説明しとくべきなんじゃねーの?じゃ無きゃ、むやみに結社作って無責任に解散なんて事態にならなかったはずだろうが。」
「学園長の御意向です。無理を承知で言っております。」
決定事項ですので。と、後から付け加えた使徒に苛立ちを隠せない男子。終始ため息をついたり頭を掻いたりしている。
「ふざけんなよ。それとも何か?これ実は活動率低い結社潰す目的でこんな事言い始めたんじゃねーのかよ。」
思わず頭に血が上り、前のめりになって使徒の前に顔を持っていきガンを飛ばす。
そんな事には全く動じず、使徒は返答する。
「私共にも分かりません。それは学校長の…」
「ありえねぇ。とりあえず、ありえねぇ。」
ちょうど目の前にあったサイドテーブルをけり飛ばす。苛立ちは最上限、気分は最低限。
「解散・団長権の移動、もう一つだけ方法はあります。」
「あ?」
「貴方の、後継者を作る事。」
相変わらずにらみつける男子を無視し、使徒は告げる。
「貴方の能力の後継者となる者を探し、力を継承させるのです。そうすれば、その継承者は貴方の代わりに結社の団長になるでしょう。」
話を聞き、男子は暫く考えたように目を瞑り、黙り込む。
数分後、ゆっくりと口を開いた。
「その時、オレはどうなる?」
若干の不安と心配を含んだ声に相変わらずの無機質な声が返答する。
「貴方は一般人となり、結社、能力者その他の事には関る事が出来なくなります。」
予想はしていたものの、やはり相当ショックだったのか明らかに先ほどと違う落ち着きの無い動きになり何かを考え込む。
そんな男子の様子を暫く見た後、使徒はくるりときびすを返す。
「まだ、時間はあります。…暫しお考えになってはどうでしょうか。…それでは。」
ばたんとドアが閉まる音すらも聞こえない男は暫く何も無い宙を見つめている。
ソファーに置かれていたゲームには「GAME OVER」の文字が液晶に表示されていた。
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性別:
非公開
自己紹介:
親?:カメキチ・ミズノ(TW1)
長男:水野・亀吉(TW2)
次男:水野・琥吉(TW2)
三男:水野・鶴吉(TW2)
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